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「・・これで最後です。
では・・、そのパーティは
どんなパーティでしたか?」
今は・・壁に掛かる大時計の
秒針の音も聞えなくなった。
耳にスルリと入ってくるのは
恩田さんの静かな質問だけだ。
「普通です・・、食べて、
おしゃべりして・・。」
「何を話していますか?」
コーラを渡された私が居る。
禅さんが顔を覗きこんだ、
"・・泣かせたりするの?"
隣に座った女の人が・・
何を云った・・?
「・・何を云ってるのか・・」
"・・は公認なワケ?"
「わか・・り、
わからない・・何を・・」
「無理をしないで。さあ、
手を叩いたら戻れますよ?」
パンッ!
「あ・・・。」
「気分は?」
「ええ、・・・大丈夫です。」
両手で髪を掻き揚げながら
この部屋がシーグラス本社の
診療室である事を
ゆっくり思い出している。
少し離れた所でジュードさんが
座って観ていた。
「シアさん? 今は幾つ?」
「ふふ、もう直ぐ19です。」
「・・・正解。」
恩田さんはカルテに何か書き
込むと笑ってそう返してくれた。
私は立って此方に来た
ジュードさんから紙カップの
水を貰って流し込んでいる。
時間のズレは取り戻したと・・
恩田さんは彼に話していた。
さっき見た光景はハッキリ
見えたのに、台詞が聞えない。
まるで・・消された様に。
心の何所かで拒否をしている?
余程・・聞きたくない事だった?
「恩田さん・・、あの・・
身近に、私を泣かせたりする人
って・・いたりしますか?」
「「 ・・・。 」」
ふと見上げるとなぜか、
恩田さんはジュードさんを、
彼は首を捻りながらも
自信なさげに自分を指差してる。
では・・、そのパーティは
どんなパーティでしたか?」
今は・・壁に掛かる大時計の
秒針の音も聞えなくなった。
耳にスルリと入ってくるのは
恩田さんの静かな質問だけだ。
「普通です・・、食べて、
おしゃべりして・・。」
「何を話していますか?」
コーラを渡された私が居る。
禅さんが顔を覗きこんだ、
"・・泣かせたりするの?"
隣に座った女の人が・・
何を云った・・?
「・・何を云ってるのか・・」
"・・は公認なワケ?"
「わか・・り、
わからない・・何を・・」
「無理をしないで。さあ、
手を叩いたら戻れますよ?」
パンッ!
「あ・・・。」
「気分は?」
「ええ、・・・大丈夫です。」
両手で髪を掻き揚げながら
この部屋がシーグラス本社の
診療室である事を
ゆっくり思い出している。
少し離れた所でジュードさんが
座って観ていた。
「シアさん? 今は幾つ?」
「ふふ、もう直ぐ19です。」
「・・・正解。」
恩田さんはカルテに何か書き
込むと笑ってそう返してくれた。
私は立って此方に来た
ジュードさんから紙カップの
水を貰って流し込んでいる。
時間のズレは取り戻したと・・
恩田さんは彼に話していた。
さっき見た光景はハッキリ
見えたのに、台詞が聞えない。
まるで・・消された様に。
心の何所かで拒否をしている?
余程・・聞きたくない事だった?
「恩田さん・・、あの・・
身近に、私を泣かせたりする人
って・・いたりしますか?」
「「 ・・・。 」」
ふと見上げるとなぜか、
恩田さんはジュードさんを、
彼は首を捻りながらも
自信なさげに自分を指差してる。