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"シア"
ソファに座りながら、
彼女の後ろ手を引くと
微かに震えてるのが解った。
素人だ、
自分の映った写真が盗まれる
ってのは、あまり気分の
良いものじゃない。
"それだけシアちゃんが
カワイイって事なんだから"
伝えた事務員もその様子に
オロオロして
言葉を詰まらせていた。
そんな彼女の知らぬ所で
事態はどんどん動く。
服の売れ行きも
ナスティ(那須)のものを
遥かに上回っているらしい。
どこのクラブにも
所属していない為、
メーカー側にも彼女への
問い合わせがかなりある様だ。
余計、
社長がノッてくる訳である。
シアに事務所側と契約しろと
俺に説得してくれとまで
言ってきた。
どうしても社長が
話をしようとするとシアは
俺の背中に隠れてしまうから。
( 諦めない
あの男もたいしたもんだ。)
「見たよ、ポスター!
いいね!」
それ以外は俺の付き人と
しての仕事がある。
レギュラー番組の収録に
やって来ると、今までとは
違う回りの反応に
彼女も戸惑っていた。
「・・・平気?」
「あ・・、ええ。」
そうシアの肩を軽く揺らし
声を掛けたのはサクヤだった。
俺の目から見ても・・
彼女は業界の急な変化に
慣れない様子で疲れていた。
普段から
人に話し掛けられるのが
苦手だから予想はしていたが。
そんな彼女を知らず、
追い討ちを掛ける者がいる。
「どういう事ですか・・?」
その日そのまま
社長に呼び出されて
彼女を連れて事務所に行った。
応接室に通されると、
坂巻に渡した筈の履歴書を
手に座ってる男を見て
彼女の顔色が変わった。
社長は張ってある写真と
彼女を見比べてる。
髪型が少し
違ってるせいだろう。
「坂巻君には話しを通して
あるの。事務所に君を移す
事に同意してくれたよ。」
「!」
青褪めたシアが何を
思ったか瞬時に俺は悟った。
ソファに座りながら、
彼女の後ろ手を引くと
微かに震えてるのが解った。
素人だ、
自分の映った写真が盗まれる
ってのは、あまり気分の
良いものじゃない。
"それだけシアちゃんが
カワイイって事なんだから"
伝えた事務員もその様子に
オロオロして
言葉を詰まらせていた。
そんな彼女の知らぬ所で
事態はどんどん動く。
服の売れ行きも
ナスティ(那須)のものを
遥かに上回っているらしい。
どこのクラブにも
所属していない為、
メーカー側にも彼女への
問い合わせがかなりある様だ。
余計、
社長がノッてくる訳である。
シアに事務所側と契約しろと
俺に説得してくれとまで
言ってきた。
どうしても社長が
話をしようとするとシアは
俺の背中に隠れてしまうから。
( 諦めない
あの男もたいしたもんだ。)
「見たよ、ポスター!
いいね!」
それ以外は俺の付き人と
しての仕事がある。
レギュラー番組の収録に
やって来ると、今までとは
違う回りの反応に
彼女も戸惑っていた。
「・・・平気?」
「あ・・、ええ。」
そうシアの肩を軽く揺らし
声を掛けたのはサクヤだった。
俺の目から見ても・・
彼女は業界の急な変化に
慣れない様子で疲れていた。
普段から
人に話し掛けられるのが
苦手だから予想はしていたが。
そんな彼女を知らず、
追い討ちを掛ける者がいる。
「どういう事ですか・・?」
その日そのまま
社長に呼び出されて
彼女を連れて事務所に行った。
応接室に通されると、
坂巻に渡した筈の履歴書を
手に座ってる男を見て
彼女の顔色が変わった。
社長は張ってある写真と
彼女を見比べてる。
髪型が少し
違ってるせいだろう。
「坂巻君には話しを通して
あるの。事務所に君を移す
事に同意してくれたよ。」
「!」
青褪めたシアが何を
思ったか瞬時に俺は悟った。