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俺は居た堪れなくなって
出来るだけ身を乗り出し、

"おいで"

脱力した
シアの体を胸で抱え込む。

"ごめんね"

小さな頭を片手に引き寄せ
マフラーみたいに
絡みついて抱きしめた。


「何でも話してよ・・
・・シア、俺が聞くから
少しラクになればいい。」


僅かな溜息を零し
小さく囁いた。

今の生活が彼女の
望みでないのは解ってる。

だが、
戻してあげたくても
もう出来ない・・。



「お前はイイコだよ・・。」



ポンポン、
背中を軽く叩いてやっている。

妙だろ?
俺の方が安らいでくるんだ。

独占欲が
満足してる証拠なんだろう。


お前ともっと話がしたいよ。

いろんな事。

1ヶ月ぽっちじゃ
足らないだろ?

いつも切なかったよ、

カレンダーを見てるお前が。

いつか気付いたんだ、

アイツばかり見てるお前に。

ねえ・・お願いだ、

俺の事も
もっと知って欲しいんだ・・。

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