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「レモンは・・」
「はい。」
「サラダまだあるぅ?」
「アイヨッ。」
「那須さん、
時間大丈夫なんですか?」
「うんもう、食べる食べる。」
「皆で朝ごはんっていいね♪
俺も此処に引っ越そうかしら。」
「家賃、安かぁないよ・・?」
サクヤさんは夕べ、
結局泊まって行った。
朝食は普段、慌てないのだが
那須さんは今日、
新幹線で京都公演へ。
私たち三人は
同じバラエティの収録に行く。
一足先に食べ終えた私は
那須さんを見送ってから
洗い物を片付け始める。
ふと見ると三人分のおにぎり。
朝早く起きてるのは
いつもの事だけど、
昨日の栗ご飯を
握っていてくれたらしい。
那須さんは容姿こそ怪し・・
いや、妖しいが、やる事は
とてもマメで家庭的だ。
「ご馳走様ぁ~。
俺、代わってあげるから
用意しておいでよ。」
「あ・・すみません。じゃ、」
「・・お言葉に甘えてイイ?」
横からぬぅと割って入り、
皿を渡すジュード。
「ヒゲ? あんの??」
指で"ちょっと"と
表しながら苦笑ってる。
1ヶ月近く
一緒に住んでいるが、
髭が生えているどころか
例え一本でも
剃り残しを見た事がない。
他にも彼に関して謎は多い。
ジュードの
七不思議のヒトツである。
「サクちゃん、
シェーバー出しとくよ。」
「アリガト。悪いね。」
本当に今朝は寮みたいで
賑やかだった。
でも・・
滅多に人を家に上げない
彼が珍しい。
そう云えばそうだ・・。
「あっ!」
テレビから
ジュードの曲が流れて
サクヤが声を上げたのだ。
部屋を出て行こうとしていた
私も足を止める。
「・・・。」
手にスポンジ、
アワアワのまま見入ってた。
そう、あのCMが
今日からオンエアされたのだ。
「へえ・・、きれーぇ・・。」
私が後で見ているとも知らず、
サクヤが独り言を呟いた。
ぼっ!!
顔から
そんな音がした気がする。
思わず
抜き足差し足で部屋を出るのだ。
「はい。」
「サラダまだあるぅ?」
「アイヨッ。」
「那須さん、
時間大丈夫なんですか?」
「うんもう、食べる食べる。」
「皆で朝ごはんっていいね♪
俺も此処に引っ越そうかしら。」
「家賃、安かぁないよ・・?」
サクヤさんは夕べ、
結局泊まって行った。
朝食は普段、慌てないのだが
那須さんは今日、
新幹線で京都公演へ。
私たち三人は
同じバラエティの収録に行く。
一足先に食べ終えた私は
那須さんを見送ってから
洗い物を片付け始める。
ふと見ると三人分のおにぎり。
朝早く起きてるのは
いつもの事だけど、
昨日の栗ご飯を
握っていてくれたらしい。
那須さんは容姿こそ怪し・・
いや、妖しいが、やる事は
とてもマメで家庭的だ。
「ご馳走様ぁ~。
俺、代わってあげるから
用意しておいでよ。」
「あ・・すみません。じゃ、」
「・・お言葉に甘えてイイ?」
横からぬぅと割って入り、
皿を渡すジュード。
「ヒゲ? あんの??」
指で"ちょっと"と
表しながら苦笑ってる。
1ヶ月近く
一緒に住んでいるが、
髭が生えているどころか
例え一本でも
剃り残しを見た事がない。
他にも彼に関して謎は多い。
ジュードの
七不思議のヒトツである。
「サクちゃん、
シェーバー出しとくよ。」
「アリガト。悪いね。」
本当に今朝は寮みたいで
賑やかだった。
でも・・
滅多に人を家に上げない
彼が珍しい。
そう云えばそうだ・・。
「あっ!」
テレビから
ジュードの曲が流れて
サクヤが声を上げたのだ。
部屋を出て行こうとしていた
私も足を止める。
「・・・。」
手にスポンジ、
アワアワのまま見入ってた。
そう、あのCMが
今日からオンエアされたのだ。
「へえ・・、きれーぇ・・。」
私が後で見ているとも知らず、
サクヤが独り言を呟いた。
ぼっ!!
顔から
そんな音がした気がする。
思わず
抜き足差し足で部屋を出るのだ。