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あっ・・!



「"宗方コーチ"に似てるって
云われません?」

「・・・・・・たまに。」



ほら、やっぱり!
チョー、懐かしい・・。

凄い、間だったな。
きっと
自分では認めたくないんだ。




「えー・・、所属タレントの
皆さんには変わらず今まで通り
活動して頂けます。
どうぞ、心配なきよう・・。」


ぽつぽつ集まってきた
他のタレントを集めて
専務が説明した。

そして、俺達を呼び止めると
今まで勝手に社長が企てていた
シアの仕事のリストを
逮捕状の様に
ペラリと見せてくれた。



「会長からもちゃんと
承っておりますので、
安心なさって下さいね。」

「あ! 有難うございます。」


シアは深く、頭を下げた。

なるほど丁寧な言葉遣い、
下の者にこう云う接し方が
出来るとは
有能な匂いがプンプンする。



「この予定・・殆ど
グラビア撮影ばっかだ。」

「ええ、酷いモンでした。」



それにしても、
なんちゅうリストだ。

まるで赤ペン先生だな。

バッテンが着けられていて
殆ど全部、
却下されてやがる。ププッ。


「貴方にはこのまま
シーグラスの仕事を受けて
頂きたいと会長が熱望して
おられます。もう会長へは
お返事されたのですか?」


「いえ・・
ジュードさんに聞いてから」

「え!? なに?」



シアが眉を
寄せながら携帯を俺に開いた。
会長からメールだと?

そんでお前、何で
泣きそうな顔になってんの??



『シーちゃんへ。

医者が言うにはワシ、もう
あまり長くはないんじゃ・・。
老い先短い
ワシの頼みを聞いておくれ。

ジュード君には
ワシから言って置くから
ウチの"マスコット・ガァル"に
なっておくれでないかい・・?

そしたらワシ、超・安らかに
成仏できると思うんじゃ・・
(/ω\*)ウゥ…
生きてるウチに返事、
待っとるよ・・。』



シア・・。

お前、絶対1人で
生きていけない自信あるだろ。

あのジジイも
一回ぷちっと殺っとくか・・?





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