昔話の呪い
「(帰ったらお母さんに言おう)」

と、思っていると

家が見えてきた

「あれが私の家だよ、今日は泊まって、明日お家に送ってあげるね」

と、私が言うと

少女は頷いた

「(お母さんには迷子の子、とでも言っておこう)」

と思いながら

玄関の戸をあけた
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