おしおき
**2. 接近!回避!逃走!
教室中を埋め尽くす甘い香に眠気を誘われる中、初香は大きな泡立て機で生クリームを膨らませていた。
普段やり慣れていない初香の腕はけ怠さ満開で、頻繁に泡立て機を持ち替えている。
「初香?大丈夫?」
隣で小麦粉の分量を計っていた親友の百合(ユリ)が、初香の不器用さに呆れながら尋ねた。
「大丈夫!・・・多分。混ぜるだけなんだから任せてっ!」
フンッとガッツポーズを決めた初香の泡立て機から、固まり始めた大量の生クリームが飛び散り、隣の班へも飛散する。
「ちょっ、初香っ!飛んでるって」
「きゃあぁっ。ごごごめんっ!百合ちゃん大丈夫!?」
慌てて百合に飛び付き、置いてあったフキンを引っつかむが、即座に百合に阻止された。
「これ、さっき卵拭いてベタベタ取れないやつだから」
「ひゃー!ごめんっ!」
卵を落とした張本人が、忘れてましたと青ざめる。
そして散乱した生クリームを指差され、初香は慌てて隣の班に駆け寄った。
「ごめんねっ、トコちゃんっ、汚れてない!?」
普段やり慣れていない初香の腕はけ怠さ満開で、頻繁に泡立て機を持ち替えている。
「初香?大丈夫?」
隣で小麦粉の分量を計っていた親友の百合(ユリ)が、初香の不器用さに呆れながら尋ねた。
「大丈夫!・・・多分。混ぜるだけなんだから任せてっ!」
フンッとガッツポーズを決めた初香の泡立て機から、固まり始めた大量の生クリームが飛び散り、隣の班へも飛散する。
「ちょっ、初香っ!飛んでるって」
「きゃあぁっ。ごごごめんっ!百合ちゃん大丈夫!?」
慌てて百合に飛び付き、置いてあったフキンを引っつかむが、即座に百合に阻止された。
「これ、さっき卵拭いてベタベタ取れないやつだから」
「ひゃー!ごめんっ!」
卵を落とした張本人が、忘れてましたと青ざめる。
そして散乱した生クリームを指差され、初香は慌てて隣の班に駆け寄った。
「ごめんねっ、トコちゃんっ、汚れてない!?」