オラオラ姫の召使
いつものように姫を学校まで送り届け、自分の席に座ると突如数人の女子に囲まれた。
「薫くんッ! なんでいつもいつも女王様の言いなりなの!?」
「女王様? …あぁ、姫のことね」
確かに性格は女王様かもな。
しかしこの馴れ馴れしい女子は誰だっけ?
クラスメイトだった気はするけど…
そんなことを呑気に考えていると、すかさず別の女子が話し始める。
「そうよ! 『姫』なんて呼んじゃって!!」
「確かに矢沢さん綺麗だけど、山之内くんをパシリにしたりして性格最悪…」
「私が何だって?」