箱入りお姫さまの秘密事


「えっ?なんですか?」


野嶋さんと話すと疑問符が絶えない


「いや?
なんか嬉しいなって
周りから恋人同士に見られてるし♪まどかちゃんは俺を男として見てくれてるし♪」



「なんっ
なんでそう
はっきり言いまくるんですか?!」


はああああ


と自分でもわからないため息を出すと、野嶋さんは敏感に反応して顔を覗いてきた


「俺と恋人同士に見られるの、ため息つくほどいやなん?」


「そんなことないですよ?むしろっ」


―― むしろ嬉しいです


途中で口を閉じた


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