箱入りお姫さまの秘密事

Ⅸ+★゜



―――


「いいの?
まどかちゃん、暁衣と水族館行っちゃってるよ?」



「ああ」



ソファに座りながら、コーヒーを入れている莉子の方を見ずに返事をした


「まどかちゃんが好きなの?」


「なんで?」



「なんで?
なんで疑問文で聞いたのに疑問文で返すの?」



はあ


「お前、めんどくさいよ」



カチャッとティカップを机において莉子は、こっちを睨んだ


「別に私は何言われても怯まない
中途半端に片想いしてないよ


でもまどかちゃんを好きなのは嫌


ダメなんだからね」

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