箱入りお姫さまの秘密事

「ごめん」


しゅん、とする野嶋さんがなんだか可愛くて


「大丈夫ですよ
あと5駅ですし」


と微笑んだ


すると野嶋さんが耳元で囁いた


「俺は…ずっとこうしていたいけど…」







私、小中高とずっと天然って言われてきたけど


そんな私でも、自惚れかもしれないけど確信した


確信っていうか、「もしかしたら」みたいな



もしかしたら


もしかしたらだけど


野嶋さんは私を恋愛対象として好いてくれてるんじゃないかって…




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