箱入りお姫さまの秘密事
「ちょっ
まじ
まじでっ…いたいっ
しびっ…れたっ」
半べそになる俺
を気にせず俊は質問を続ける
「片岸さんのことが好きなのか?」
「あっあ゛ぁ
だから水族館に誘ったんや」
「本当に足痛そうだな。声が気持ち悪い」
哀れな奴だ、と言いたげな顔をする俊
「で、告白したんよ」
「…は?」
あ、もうしびれが治まってきたかも
「だから告白や
愛の告白」
「昨日帰ってこなかったのって…」
「ああ
あれは、水族館内の付属ホテルに泊まったからや
でも、なにもしてないんよ」