箱入りお姫さまの秘密事


「よし
これで大丈夫
もっと詳しく書いたから」




「ほんっとうありがとうございます」



私は新しい地図を持って玄関を出た



(えっと…最初を右に?あれ、黒百合荘がここだから左?こっちかな?)



玄関を出て数歩で軽く道に迷った




「ここは右!」



後ろから声がした



「大塚さん!どうしたんです?」



「いや
なんか俺も買おうかなぁ…と」



そう言って、私の前を歩いてくれた




< 18 / 229 >

この作品をシェア

pagetop