箱入りお姫さまの秘密事
その足でバイト先に向かう
スタッフルームのドァを開くと翠さんがいた
「あら
今日莉子はお仕事の日?」
「いえ
違うんですけど、なんか1人でいるのが嫌でここに来ちゃいました」
パソコンをいじる手を止め、緑さんがこっちを見た
「なにかあったの?」
「いや…
なんにも…」
ふぅ、と両腕を伸ばす翠さん
「なんとか俊くん?」
さすが鋭い
「鋭いですね」
「あんたが考えることはそんくらいでしょ?」
「なんとっ!」