箱入りお姫さまの秘密事


「あの
寒いし
もぅ帰りません?


ずっと夕陽見るのに夢中になっちゃってすみません」




早歩きをし始めると


大塚さんは私の左手首を掴んだ




「ここまで言ってるならわかるよね?」



聞いちゃいけない



私でもわかる



この状況…




「なっ何がですか?」



じっと見つめられてたじろいた


ゆっくりと大塚さんの口が開く



「すきだ」




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