箱入りお姫さまの秘密事


「そうだと思います
莉子さん、凄く大塚さんのこと好きですし…」


黒百合荘に向かいながら、私はあまり聞けなかった莉子さんと大塚さんの話を少しだけ聞いた


「どうして別れちゃったんですか?」


「それは内緒」



前を見ながら大塚さんは返事をした


「うぅん
じゃぁ…また付き合おうとか思わないんですか?前、キスしてたじゃないですか?」



「最後の1言はいらなかったなあ…


しかも俺は片岸さんが好きだから莉子とヨリを戻す気はないよ」




< 198 / 229 >

この作品をシェア

pagetop