箱入りお姫さまの秘密事








「えっ……………っと…」





そんな


疑問形で聞かれるなんて思わなかった




もう野嶋さんは私のことなんとも思ってないのかな


てゆうか
あの時だけの感情で、みたいな



いやいや
野嶋さんはそんな人じゃないでしょ
…多分



じゃあなんで
「だから?」

なんて聞いてくるの?




これじゃあ告白の返事なんてできない







下を向いて、目に溜めた涙を流さないようにしていると




突然
野嶋さんに腕を捕まれ壁に押された



「ふっわ…」



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