箱入りお姫さまの秘密事



「大塚さんっ
大塚さんっっ」



ミーティングルーム、通称リビングのドアを勢いよく開けて、私は挨拶をした


「おはようございます!あのですね、バイト受かりました!」


「まじで?良かったじゃん!これでちょっとリッチな生活ができるね」


クスクス笑いながら大塚さんは言った



「バイトってファミレスやっけか?」


「なにしてんの?暁衣」


「水分補給や
今日は大学3限からやし、んで?黒百合荘の近くのあのファミレスでやるん?」



ミネラルウォーターを飲みながら笑顔で聞いてきた




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