箱入りお姫さまの秘密事
Ⅸ
今日からなんと!!!
人生初のアルバイトをはじめます!!!
きちんと30分前に着けたし、大丈夫だよね
私は勢いよくお店に入った
「いらっしゃいませ
1名さまですか?」
栗色ショートカットの可愛らしいウェイトレスさんがすぐに話しかけてきた
「あ
違うんです
今日からバイトする片岸まどかって言うんですが…」
私が少しおどおどしてると
「あ!!
そうなの?!
スタッフの人たちはお店の裏の入り口から入るんだよ
ちょっと待ってってね」
栗色ショートカット少女はそういうと
後ろに向かい
「高橋さーーーーん」
と叫んだ
「今日から研修の子が来ること、莉子知らなかったです。今の時間って大体あんまお客さんいないし、莉子がこの子の研修トレーニング見てもいいですか?」
高橋さんと呼ばれた、物凄い美人なマネージャーぽい人は
「しょうがないなぁ
ただし
最低限のことを教えたらこっち戻ってきてね
ディナーは人が混むんだから!!」
と言って、私に紙袋を渡した
「一応この袋に最低限の仕事道具、ユニホームとか入ってるから。あとはそこにいる莉子に聞いてくれればわかるわ。」
「あ
はい
わかりました」
「じゃぁこっちだよ
まどかちゃん」
栗色ショートカット莉子さんは私の腕を組み裏口に案内してくれた