箱入りお姫さまの秘密事


「はい
まどかちゃんの分や」


ホットミルクティを差出し、彼女は少し動揺していた


もらってもいいものかと考えていたのかもしれない



「今日は久しぶりに自炊するねんよ
だからその為に材料調達しにここまで来てな…」


話はまたしても俺の携帯着信によって遮られた



ディスプレイを見ると



【大塚　俊】



なんやねん


はよ帰ってこいってか？


しょうがないから電話に出た






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