箱入りお姫さまの秘密事
少し声が低くなる
戸惑ったときの俊の癖
「俺がまどかちゃんと一緒にいたらまずいん?」
『別に…
とにかくサラダ油買って来いよ』
「なんで命令口調やねん
んなこと言うなら買ってこんよ?」
『わかったわかった
俺が悪かった
だから買ってこい』
俊との電話を切り、少し後ろにいた片岸まどかの方を向いた
「おまたせ
俺、もぅ帰るんけどまどかちゃんどうする?用ないんならスーパー寄ってから帰らん?俺が作ったる」
「じゃぁ炒飯が食べたいです!」
にっこにっこしながら俺のところに近づいてきた
「了解や!」
電車の中ではくだらない話をしながら帰った