箱入りお姫さまの秘密事
「そういうまどかちゃんはなにになりたいん?」
帰り道を歩きながら俺は聞いた
もぅ黒百合荘が見える
「わたしはまだ漠然で曖昧ですから~…
う~ん………」
悩んですぐ出るのか、と疑問には思ったが、突っ込まないでおいた
「今帰ったぞぇ」
「誰の真似だよ
それ」
公共リビングにいた俊が顔だけだした
「酔って帰ってきた大塚くんの真似
はい
サラダ油」
「いつそんな言葉使ったよ?油さんきゅ」
そっけない態度をとられた気がした