箱入りお姫さまの秘密事
莉子は、むっとした顔をして俊の腕に自分の腕を絡めた
「莉子はまだ別れたなんて認めてない!俊が勝手に言ってるだけよ!俊を幸せに出来るのは莉子だけだもん!」
俊は俺とも目を合わせず、莉子の顔も見ず、ソファーの方を見ていた
「俊!まじでや
ほんまに嫌ならきっぱり言い!」
俺はイライラしながら言った
あの時の泣きそうな顔をした片岸まどかの顔が忘れられない
俊みたいなはっきりせぇへん奴のために流す涙なんからいらへん!
お前、まどかちゃんはいいのかよ?!
と言いかけた時