『降下を志願する』
そんな中、一人の兵士がブラックホークからのラペリングを敢行しようとしていた。

トッド・ブラックバーン上等兵。

先日モガディシュ米軍基地にやってきたばかりの新米レンジャー隊員だった。

まだこの地での作戦行動にも不慣れ。

歳若い事もあり、経験も浅かった。

そんな彼のモガディシュでの初陣。

ロープを掴み、降下しようとする。

そんな時だった。

ヘリパイロットがあるものを確認する。

…市街のビルの一角。

その窓から身を乗り出す民兵の姿。

彼が手にしているものに、パイロットは絶句する。

RPG-7(対戦車ロケット弾発射機)!

明らかに砲口はブラックホークの方を向いている。

撃墜する気だ!

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