『降下を志願する』
撃たれるよりも早く、パイロットは咄嗟に操縦桿を傾ける。

大きく揺れるブラックホークの機体。

その拍子に、降下段階に入っていたブラックバーン上等兵の体が空へと投げ出される!

ロープを手放し、約60フィート下の地面へと真っ逆さま…!

「ブラックバーン!」

レンジャー隊員の一人が叫ぶ。

同時に即座に無線を送る。

「ブラックバーンが落ちた!ブラックバーンがヘリから落下!すぐに救護を!」

…思えば、これが悲劇の引き金だったのかもしれない…。

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