『降下を志願する』
「聞いての通りだ!」

モガディシュ市街。

レンジャー第4チョーク班長マット・エヴァーズマン二等軍曹が叫ぶ。

彼はヘリから転落したブラックバーン上等兵のそばにつき、カート・シュミッド衛生兵の施す応急処置を守っていた。

既に周辺にはアイディード派の民兵達が集結しつつある。

飛び交う銃弾。

建物の陰から、窓から、屋上から。

様々な場所を遮蔽物としながら、銃撃される。

レンジャー、デルタも入り乱れつつ、その攻撃に応戦した。

全く、次から次から湧いて出てきやがる。

特にあの窓からの奴は厄介だな。

そんな事を考えていた矢先。

「うわあ!」

厄介な窓の民兵が銃弾を受けて転落する。

エヴァーズマンがふと見上げると、上空のヘリから片手を上げるスナイパー…ゲイリー・ゴードン曹長の姿が見えた。

いい仕事をする。

エヴァーズマンもまた、軽く手を上げて応えた。

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