『降下を志願する』
『車両部隊、道が違う。その交差点を右だ』

上空からルート指示をするヘリからの無線。

「もっと早くルートを伝えてくれ!交差点に入る前に!」

ハンヴィーの装甲を、民兵達の銃撃が叩く。

そんな騒音の中で、マクナイトは無線に怒鳴りつけた。

既に車両部隊のどの車両も損傷だらけだ。

へこんだ装甲、割れたガラス、傷だらけのハンヴィー。

『だったら速度を落とせ。その速度ではルート報告が間に合わん』

「激しい銃撃に遭っている!速度は落とせん!狙い撃ちにされてしまう!」

事実、車内にいても多くの兵士が負傷している。

割れたガラスの破片で、被弾して、爆発の炎で。

無傷な兵士など一人もいなかった。

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