『降下を志願する』
そんな無線の最中。

「!!!!!」

一台のハンヴィーの側面で爆発!

民兵の放ったRPGが直撃したのだ。

衝撃でハンヴィーのドアが開いたのか、負傷した兵士が路上に投げ出される。

「停めろ!円陣防御を組め!負傷者を収容する!」

部隊の規則に『例え死体になっても、仲間は誰一人残さず連れ帰れ』というものがある。

その規則に則り、激しい銃火の中を車両部隊は停止、応戦しながら負傷者の救出に当たる。

「負傷者は?」

マクナイト自身もハンヴィーから降り、救出に向かう。

衛生兵が振り向き、マクナイトに首を振った。

そこにあったのは。

「……」

腰から下を爆発によって失ってしまったデルタの隊員、ティム・マーティンの姿だった…。

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