『降下を志願する』
体が半分になっている。

そんな状態でも、マーティンは辛うじて生きていた。

だが長くはもたない。

「ち…中佐…」

口腔内に血を溢れさせ、マーティンが息絶え絶えに呟く。

「娘達に…よろしくと…」

「……」

マクナイトは、頷いてやる事さえできなかった。

ともかくマーティンの体を車内に収容する。

早くこの場から離れないと、民兵達の攻撃は更に激しさを増している。

こんな事をしている間にも。

「っ……!」

円陣防御を組んでいた兵士の一人が、銃弾で胸を貫通され、悲鳴らしい悲鳴も上げずに殺された。

「行くぞ!出発だ!」

苛立ちをハンヴィーに叩き付けるように、マクナイトはドアを閉めた。

「くそったれが…!」

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