『降下を志願する』
「ちくしょおぉぉおっ!」

自暴自棄にも思える態度で、兵士がハンドルを操る。

銃撃、砲火の中をUターンする車両部隊。

機銃掃射がハンヴィーに降り注ぐ。

その一発が、マクナイトの乗る車両のフロントガラスに直撃!

「ぎゃあぁぁあぁあぁっ!」

飛び散ったガラス片が運転手の兵士の眼球に入った!

両目を押さえ、兵士が悶絶する!

「アクセルを踏め!踏んだままでいろ!」

咄嗟に助手席のマクナイトがハンドルを掴み、車体を操った。

阿鼻叫喚の車内。

だが、尚も民兵の銃撃は容赦なく襲い掛かる。

「ぐあっ!」

流れ弾がマクナイトの右耳の下をかすめた。

彼の顔半分も鮮血に染まる。

それでも、車両部隊は止まる事なく市街を走り抜けた。

止まればもっと最悪な結末が待ち構えているのだから。

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