『降下を志願する』
と。

『こちらデルタ、フート一等軍曹だ。そこに占拠してるのは誰だ?』

ペリーノの無線に飛び込んでくる声。

「レンジャーチョーク1のペリーノ中尉だ!フート軍曹よく無事でいてくれた!」

まだ仲間が生き残っていた。

ペリーノは思わず声を張り上げる。

『よし中尉、南は撃たないでくれ。これからそっちに行く』

「了解。おい!南からデルタが一人来る、援護してやれ!」

部下に声をかけつつ、ペリーノは民兵との応戦を続けた。

やがて、銃撃を掻い潜りながらフートが建物に飛び込む。

「よく来た軍曹、歓迎する」

駆け込んできたフートの肩を叩くペリーノ。

「歓迎は民兵だけで沢山ですがね」

息を荒くしながらフートは返した。

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