『降下を志願する』
米軍基地。

「ガリソン少将」

オペレーターがガリソンを呼ぶ。

「シュガートとゴードンが、また地上への降下の許可を求めています」

「……」

ガリソンは両腕を組んだままオペレーターを見た。

彼ら二人が優秀なデルタ隊員なのは、ガリソンもよく知っている。

決して状況判断の出来ない無謀な兵士ではない。

現在墜落したデュラント機の置かれている状況も、降下後にどのような困難が待ち受けるかも、理解している筈だ。

「…私が直接話す」

ガリソンはオペレーターから無線機を受け取った。

「ゴードン曹長、シュガート軍曹。こちらガリソンだ。君達の口から直接、その意思を聞かせてもらいたい」

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