『降下を志願する』
『それでも行くのか?』

最後にもう一度だけ。

ガリソンはゴードンとシュガートの意思を確認した。

ここで心変わりした所で、誰も咎めはしない。

笑ったりもしない。

降下すればほぼ確実に死ぬのだ。

そんな選択をしなかった所で、何を恥じる必要があるだろう。

…しかし彼らは米軍兵士だった。

仲間は誰一人見捨てない。

そんな合言葉を胸に、これまでも、これからも戦場を戦う。

「ヘリから降下し、援軍が到着するまでデュラント機を防衛させて下さい」

ゴードンは力強く言った。

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