『降下を志願する』
…決意は固い、か…。

ガリソンの溜息からは、そんな心情が伝わってきた。

『了解した。ゴードン、シュガート、君らに判断を委ねる』

「有り難うございます、少将」

ガリソンの許可を受け、ゴードンとシュガートはすぐさま準備に取り掛かった。

ゴーグルをかけ、MSG-90のセイフティ(安全装置)を解除する。

次第に高度を下げていくヘリ。

地上が近づいてくる。

これまで上空から見ているだけだった地上。

既に多くの仲間達が惨殺されてきたモガディシュ市街。

その地獄の戦場に、遂にゴードン達も足を踏み入れる事になるのだ。

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