絶愛
次の日も、

そのまた次の日も





山下さんは、駐車場に車を止めては、あたしとの接触を求めてきてる。




そして…翌日には手紙がポストに。






仕事でもクタクタなのに、家の前では毎晩のように山下さんが待ち構えている状態に精神的にまいっていた。





だけど・・


いつまでも避けてる場合でもなくて・・





彼が通いだして一週間目の夜遅くに、初めて山下の呼びかけに立ち止まる事にした。





「美沙!」

「なに?」



「やっと口聞いてくれたんだね?会いたかったよ」






山下は嬉しそうに私の元へゆっくり近寄ってくる。





その時微かに足が、震え出してきたのを感じていた。










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