絶愛
「君と言う奴は!!
僕が居ながら他に男だと?!
君はすでに汚れてしまったと言うのか?
僕がなんの為に大事にしたと思ってんの?」



「はっ??何勘違いしてるの?
私最初からバージンじゃないし。
キラキラ純情乙女なわけ
ないでしょ?
馬鹿じゃないの?」



その言葉に山下は、小さく握りこぶしを作っている。

あたし殴られるかな…

「ふざけるな!
他の奴にさせて、僕は駄目だなんて冗談じゃない!今すぐ来るんだ!
僕を忘れられない体にしてあげるから!」


冗談とも思えない形相。

とにかくこの人から逃げださないと・・


強くつかまれた右腕を振りほどこうとしたけど、びくともしない。



私は体全体で、踏ん張るけど虚しくズルズルと、山下の車に近づいていく。




お願い・・誰か助けて!




雅彦




助けて・・






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