絶愛
「美沙ちゃん。彼氏にクリスマスプレゼント何あげるの?」


「んーまだ決めてないんだ」

「まじでぇー?大丈夫なの?明日だよ?」


「うん・・そうなんだよね」


そう言われても、どうしてもあの日,
雅彦の行動が頭から離れられなくてプレゼントを買う気になれない。

「所でさ。大河さんにあげるの?プレゼント」


「急に、小声で話だすから思わずそば耳たてちゃったじゃない。
何かと思えばそんな話・・」


「そんな話じゃないよ?お詫びに買うんでしょ?お詫びとかいって私は美沙ちゃんが気になるとみたなぁ~」

「そんな訳ないじゃん!あの人八木さん好きなんだよ?」

「まっ!それはそれなんじゃない?
あの子、かなりのイケメンだしね」


確かに大河は、その辺りの男よりはカッコイイ。

だけどね・・



あの子、生意気なんだよね・・


ふんわりとしたのぞみと、傍にいれるのは心が暖かくなるし、いつも正直な子だ。

だからって・・大河の事は私にとってはかなりの眉唾物・・


「まっ!美沙ちゃんは彼氏に夢中だから関係ないか」


夢中かぁ・・


私は本当に雅彦に夢中なんだろうか・・?


ただ体を求めあって、人肌のぬくもりに安心しているのかもしれない。


それが雅彦じゃなくても・・


ひょっとしたら私はいいのかもね。




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