絶愛
雅と呼んだ彼氏は、二つ上でガテン系の仕事をしている。


半年前、家の近くを歩いていると、二人組の男に急に声をかけられた。


「ねぇ…今暇?」

「…暇じゃないよ。今からコンビニ寄るんだもん。」



少し体格が良くて、愛想が良さそうな方が更に話かけてくる。



「お願いがあるんだ。先輩好みの女の子連れて行かないと、俺マジやばいんだよ。」

「……」

「本当、家すぐそこなんだよね。お願い!」




ぶっちゃけシカトを決め込んでいたんだけれど、余りにの必死の姿に、ため息を付きながら足を止めてしまう。


「あたしで何人目なの?」

「3人連れていったけどOKでないんだ。」


「じゃあ、あたし行っても無理だと思うけどなぁ」

「そんな事ないって!君なら大丈夫!」



何を根拠に…


そんなに言い切るのか不思議でたまらない。

仮にあたしが、行ったとしても、゛やられて″しまうのが落ちのような気もするんだけどな・・







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