絶愛
逃げんなよと、言われても…

見知らぬ男だらけの集団に、女一人。


恐くない訳なかった。





玄関先で、帰る、帰らないでの押し問答をしているうちに、一階のリビング辺りからひょっこりと、まだ幼さが残る男がやってくる。



「お!吟さん。ナンパ成功ですか?何してんの?早くおいで?」



反論する暇もなく、にっこりと笑顔で、2階の部屋へ案内される。



部屋は、タバコの煙りが白く充満。




どのぐらいから、この人達は飲んでいるんだろうか?


飲み干された、酒缶が無数に散乱している。



見渡すと、年齢がバラバラのようで…



吟の言っていた、恐い先輩は茶髪でその中で、めいいっぱい、頭の顔をしていたのですぐにわかった。




「まぁ、美沙ちゃん座りなよ」


吟に促されて、静かに床に座ると、たちまちみんなから、お酒を薦められてしかも、質問責め






吟が言う程、みんな恐くないかも。



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