君色

学校は休まず通い、学校にも少しだけ慣れた。


そんなある雨の日。
傘を忘れた私は近くのコンビニへ走った。




――少し濡れたけど大丈夫かな。傘‥‥‥‥‥。



傘を探す私の目に映った。


カッパを来た同じクラスの男子。


目が合い離れない。


「‥‥カッパ似合うね」

本音だった。



「は?似合わねーし!」


ふたりして笑った。

「同じクラスだったよね?E組でしょ?名前‥‥何だっけ」


「木村!そっちは?」


「椎名、椎名綾子」


「じゃあ綾子だね。じゃ、俺傘買ったし学校でね」


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