SKYBREEZE
「で?此処までするほど大切な僕への用を言いなさい」
「何、起きられないんだ?これだから最近の若者は」
「逆にジジイかお前は」
「まぁね」
楽しそうだった釦は、いきなり諦めたような表情になって頷いた。
「君、今元気?」
唐突な質問。
いきなりそんなことを聞かれても困る。元気かと言われたら元気ではないかも知れない。
それに今は腹痛が酷くてですね。
「誰かさんのせいで元気ではないね」
「そう、元気ならいいんだ」
スルーですか。
釦は首を傾けると目を瞑って息を吐いた。
確かに年長者と言われればそうかも、と思う。
しかし外見はあまりにも子供だ。
「だから何だよ」
「僕を殺さないようにしないと君は…」
明らかに今現在、自分と相手の次元というか、居る世界が違う。
相手は本気らしい。
振り向く。
「死んで行く」