SKYBREEZE
でも今日は違う。
相手が僕に干渉を求め、僕も嫌々ながらそれに応じてしまった。
誠に不本意ながら、だが。
「じゃあね、勉強は程々にしない方向性で宜しく」
「勉強しに学校来てんだよ」
とは言った手前、言うほど勉強勉強はしていないのが僕だ。
これ以上勉強しないと再試どころか補習でさらに単位不認定の恐れがある。
「学校は間違えるところだよ」
「小学校までは、な」
「そんなこと無いよ。君はまだ…」
二人して伏せていた目を上げる。
妙に運命チックに視線があったのだから困った。
どうせなら男じゃなくてさ、と。
すると釦はきっと優しい親が見せるような笑顔で、
「子供なんだから」
と言った。