虹色に変わる恋
「ありがと」


今回はカシスを使った赤いカクテル


菜月がカクテルを口にする


「美味しい」


そう言って微笑む菜月はお酒のせいなのか、少しずつ、顔が赤くなっていった


「ん?なぁに?」


「い、いや…何でもない…」


ホラ…こんな菜月


やっぱり誰にも見せらんねえ


でも…婚約者はこんな菜月を何故、大切にしようとしねえんだ?


文句ない程の容姿、優しい声、スラッとした身体に腰辺りまでの長い髪


俺なら絶対、大切にするのに


抱き締めて…


離さないのに…





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