虹色に変わる恋
「じゃ…そろそろ私…」


そう言って席を立った菜月


俺は引き止めることが出来ずに、頷いた


「前のと今日の分…いくらですか?」


菜月はバックからブランド物の財布を出した


「俺のおごりだから…」


「え…でも…」


「いいから、気にすんな…アレだったら…また来た時に」


俺は、菜月にまた来てもらいたくて、あえて請求をしなかった


「うん…ごちそうさま…じゃあ…ね…」


カランカラン…


菜月は少し会釈をしてドアを開けて出て行った






カランカラン…


俺は菜月を追い掛けた


「菜月…」





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