虹色に変わる恋
「うん!」


俺達はそこで初めて、赤外線で番号とアドレスの交換をした


「じゃ…後でね」


タクシー乗り場で別れた俺


頭の中は菜月のことで一杯だった


何度も何度も携帯のメモリーから菜月を表示させて見ていた


年甲斐もなく、胸がドキドキする


でも…


菜月には婚約者がいるんだ


辛い恋だとわかっているのに、俺はこのまま菜月との恋に足を踏み入れようとしていた





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