虹色に変わる恋
「ただいま」


「菜月、出掛けるんなら声かけなさいね」


「はい」


「夕方出掛けるから服を決めておきなさい」


「はい」


私は階段を上がり、部屋に入ってベッドに倒れ込む


クリスマスディナーなんて行っても仕方ないのに


私はしばらくベッドの上で転がっていた


ウトウトし始めた頃、下からお母さんが叫ぶ


「菜月〜そろそろ支度始めなさいよ!トロいんだから…」


ハァ…うるさい


私は起き上がり、クローゼットを開けて、スーツを取り出した


デートする度にスーツだなんて


私はジーパンを履いた


トントン


「出来たの?」





< 46 / 88 >

この作品をシェア

pagetop