虹色に変わる恋
食事が終わると婚約者の健一さんから話しかけられた


「菜月さん、この後、少し歩いてイルミネーションでも見ませんか?」


「はい」


私達は親と別れて街の中へ


緑のツリーに飾られたイルミネーション


綺麗だけど綺麗だと思えない


隣にいるのが直哉だったらきっと凄く綺麗なんだろうな


「菜月さん、今日誘ったのは婚約者としてですから!」


「え?」


「婚約者がクリスマスに会わないとオカシイでしょう?」


「はい」


仕方なく会ってるなんて、普通言わないよ?


この人は人が傷付くことを平気で言える人なんだ


「何かプレゼントするよ。欲しい物を言ってくれる?何でもいいから」





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