虹色に変わる恋
あの女性に会って1週間程経ったある夜


開店準備を済ませた俺はカウンターの中にいた


カランカラン…


「いらっしゃいませ…」


本日の一番乗り


俺は顔を見てすぐに分かった


あの雨の日の女性だ


あの日と同じ、白いコートを着ている


「あ、あの…」


戸惑う彼女に俺は優しく微笑みかけた


「どうぞ」


「あ、いえ…傘を…」


俺はカウンターから出て、傘を受け取った


「わざわざありがとう…えっと…君は…」






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