虹色に変わる恋
「婚約者の話は菜月さんから聞いていますが、お父様は菜月さんの気持ちをご存知ですか?」


「菜月の気持ち?そんなもんは関係ない!菜月も結婚には同意している!今更、娘をたぶらかしておいて、君はなんだ?財産狙いか?」


プチ…


昔の俺だったらココでキレていたかもしれない


でもこの場面を乗り切らないと、菜月の為にも…


「お父様、俺は菜月さんさえいれば他に何もいりません。会社の存続の為に、大切な菜月さんを早乙女グループに渡すつもりですか?それが菜月さんにとって幸せですか?会社ならまた1からやり直せばいいじゃないですか!」


「うるさい!君に何がわかる!とにかく許さん!もう決まったことだ!帰りたまえ!」


父親は自分の感情を抑えきれないようだった


菜月もこうして言いなりになっていたんだな…





< 67 / 88 >

この作品をシェア

pagetop