虹色に変わる恋
俺は母親が見ていることも気にせず、菜月の頭を撫でた


母親がそれを見ながら口を開いた


「菜月、私達に意見を言ったのは初めてね…会社会社って言い過ぎてたかもしれないわ…藤村さん、主人と話をしてみますから、少し時間をくださいね…」


そう言う母親の顔はさっきまでと違い、少し穏やかに見えた


「お母さん…本当に?」


「ええ…菜月、お父さん、会社一筋だったから、会社が無くなったら俺の人生がってよく言ってたの…でも、きっとわかってくれるわ」






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